中途採用となると、それまでの企業での勤続年数は気になるところ。と思いきや、実はそれほど気にしていない企業もあります。さすがに、2年以内に転職を繰り返していると何か問題があるのかと思いますが、重点的に見ていることはその企業で何の業務をして・どういったプロセスで・どのような結果を残したかという点です。おおよそ1つのことを完成させるのに、早くて2年・平均3年が必要となりますので、そのくらいの転職スパンとなることは承知の上です。
ひとつの企業でひとつの事業を終わらせれば、次の興味のある企業へ移るというスタイルもひとつの考え方です。勤続年数が長ければ良いという時代は終わりました。逆に、勤続年数が長くても、ひとつの業務を日々淡々とこなしていてこれといった結果も曖昧であるという応募者には、あまり魅力を感じません。例えば、10年勤続したのであれば、その中で何かしら形にできるアイディアにチャレンジする機会はあったはずです。たとえバックヤードの業務であっても、バックヤードが効率化すればフロントのエンジニアやセールスは仕事に変化が生じます。効率化して売上があがったり、新製品の開発期間が短縮されたりします。そういった何かを始めて、どういう結果に結びついたのかというアピールが欲しいのです。
裏を返せば、前進しない従業員に長く勤続されると企業には何のメリットもありません。何か小さなことを一つでもいいのです。何かしら企業を前進させるアクションができるモチベーションを持った人材を企業は求めています。